川そのものは、やや埋まり気味。でも綺麗な流れです。
(新緑の土京川)
5月8日 土京川 晴れ AM11:00〜PM3:00
ゴールデンウィークは終わってしまいましたねえ。皆さん楽しかったかな?。私もまあ、チマチマと出かけておりましたが、竿はあんまり振らなかったなぁ。どんな休日だったかと、かいつまんでお話しますと・・・。
1日は、師匠と船長とで御母衣へ行って、山菜天ぷら会。今年の山菜はね、芽が吹くのが1週間ばかり遅いようです。我々の秘密のタラの芽ポイントでも、そのほとんどが芽を硬く閉じておりました。まあ、秘密ポイントだけあって、気の早いタラもそこそこあって、どうにかこうにか昼食分のタラの芽は採れたので、無事、天ぷら会は開催出来ました。それからね、ワサビの葉っぱはね、あれ、天ぷらにしないほうがいいです。見た目は綺麗なんだけど、口の中にイヤ〜な苦味が残ります。今回の教訓でした。この日私は、15分くらい竿を振った。
2日は、一人で御母衣湖対岸を、自転車でフラフラしておりました。途中、谷沿いに林道があったんで行ってみる。この谷は、バックウォーターからずーっと赤茶色の砂利に埋め尽くされておりまして、見るも無残。それでも林道を上流に行って、道を横切る倒木は自転車を担いで乗り越えて、そして魚止めと思われる堰堤下の水溜りで竿を振る。そしたらポチャンと魚が出た(釣れなかったけど)。こんな谷で生きてるなんて、健気な魚です。他の谷(沢?)も見たけど、このあたりに私が釣る谷はありません。この日は計30分くらい竿を振った。
3日はテンカラN氏と林谷へウド採りに行く。でもやはり想像してた通りに時期が早すぎた。去年の今頃には、そこそこ採れたんだけどな〜。仕方ないんで竿を振る。林谷には、まだ雪代が入っていて、増水中。私は10分竿を振ってあきらめた。テンカラN氏は30分竿を振って「ここには魚は居らん」と言い切った。・・・、そんな事はないんだけどね〜。その後ケーチャンを頂いて、N氏にコゴミの湯がいたやつを味噌で勧めてみた。そしたらえらく感動してくれて、「ワシはこんな美味いもんがあるなんて知らなんだ」と言ってコゴミ採りを開始。私としては、コゴミを知らない郡上の釣り人が居た事に、驚きを隠せませんでしたよ。
・・・・、と、まあ、こんな感じのGWを過ごしておりました。

さて、8日、土京川です。
実は4月の中旬過ぎだったかに、ある方から「今年の土京川は全く釣れません。何故でしょうか?」というメールを頂いた。何故ヘボ釣り師の私に、そんな事を聞いてくるのか不審に思ったものですが、まあ、フライのHPで土京川の事を流してるのは私くらいなモンだから(たくさん釣る人は、河川名を公表しないし、それも正当だと思う。本当は私もたくさん釣って”某所”と表現したい)、そういう事かな?と、思った次第。
それで、多少の知ったかぶりをして「今年の渓流は、例年に比べて季節が遅れてやってきてるようだから、そのせいではないでしょうか?」と、返信しておきました。でもね、やっぱり自分の意見に自信が持てない。私の意見通りならば、今頃、土京川ではボコボコに釣れてるはず・・・。今回は、その確認です。
この日の土京川は、やや増水。天気は薄く晴れてるものの、ちょっと肌寒いのが気がかり。でも、それほど条件は悪くない。
川に着いて身支度を整え、そして川岸へ降りて仕掛けを作る。そして、静かにプシュッとやる。美味いね〜。それから毛鉤を結んで、ビールを片手にラインをヒョ〜ンと投げる。するといきなり、クンッ、とラインに抵抗感が・・。う〜ん、やっぱり後ろの木に毛鉤が引っかかってしまった。まあ、例年通りです。
その後は16cmを1匹釣って、3匹のばらし。バラした内の1匹は22cmくらいあったと思うけど、あれは多分イワナ。合わせられなかった魚も数匹あったし、釣り人もそこそこ居たから(釣り人が居るということは、釣れる証拠)まあ、それなりには釣れるんでしょう。今回私が1匹しか釣れなかったのは、やはり、腕が悪いせいだと思う。ただ、魚影が薄いような気がしない訳でもないような、あるような気がするような・・・、と、言い訳もしておきましょう。
Mさん、とりあえず、土京川にも魚は居ます。

真ん中に、観音様がいらっしゃいます。
(観音の滝)
5月14日 猪洞川 晴れ AM10:00〜PM7:00
この猪洞川ですが、私「いのほらがわ」と読んでた。ところが少しばかり調べてみますと「いほらがわ」と読むらしい。河川名の由来も、私は「猪の多い川」だと思ってたんですが、実際には「猪(猪の首のように短い)洞(崖の崩れた処の意)川」らしい。たしかにここで猪は見たことないし、V字状の地形で、流程も短く、滝もあったりする。川と呼ぶより谷です。なるほどと、感心したものです。

さて今回は、スズケンさんとの釣行。彼は朝の6時に出発して、川を見ながら、3時間もかけて白鳥にやってきた。「ライズはあった?」と聞いたら、全く無かったらしい。それでは、と云う事で、まず「ルアー少年の淵」へ行く。するとやっぱりポコポコとライズしてます。ここで30分ばかり竿を出して、かすりもしなかった。まあ、いいや。

そして10時に猪洞川の車止めに到着。するとそこには先行者の車がありまして、その中でくつろいでる人が居りました。さてどうしたもんか悩んでたら、その人が声を掛けてくれて「私は朝から入って、観音の滝まで釣って、今帰ってきたとこなんや。4匹しか釣れなかった。」そうだ。「下流には人は居らんみたいやし、魚も結構見えた。この上は、私が歩いたばっかやし、下流へ入った方がええんじゃありませんか?」と、親切におっしゃって帰っていきました。
私の場合は、先行者は気にしないんだけど、スズケンさんはどうなんだろう・・。実は、今日の私の思惑は、2年ぶりのこの川を歩いて見たいのと、観音の滝が見たい事。そしてそれらが、昨年の大雨でどう変わったのかを確かめたかった。それでスズケンさんに「今朝は寒かったからね〜。さっきの人には条件が悪かったと思うよ。きっと、これから釣れるんでない?」と、なかば強引に言うと「そうですねー。エサとフライじゃあ違いますからね〜。とりあえず、プシュとやってから釣りますか?」と言ってビールを手渡してくれたぞ。う〜ん、私、感涙!。
その後、観音の滝まで釣り上がって、私に2匹と、スズケンさんに4匹。二人合わせれば、先行者に勝ちました。川の様子もほとんど変わってなかったし、私としてはまずまずです。
ところで、ここのアマゴですが、写真の通りの魚体で、朱点がほとんどありません(と言っても、6匹中の4匹を確認しただけですが)。これは、昨年経験した荘川某所と同じ。違うのは、ここには稚魚放流もされてないと思われる事。車止めからの放流では、途中の滝で止められてしまうし、今時、あのカモシカ街道を稚アマゴ背負って何十分も歩いて放流したとは考えられない。これらはきっと、その場で産卵を繰り返してる天然魚です(元は放流魚かも知れんが)。ではなぜ朱点が少ないのか?。私の考えではビタミン不足。カロチン(赤い色素の元)が足らない。このような朱点の少ないアマゴは、時折源流部で釣れます。ようするにエサが少ない。カロチンの多い川虫だけでは生きていけなくて、その他の陸生昆虫なんかをセッセと食べる必要があるんじゃないか。だからカロチン不足となって朱点が少ない。とまあ、そう考えたわけ。さて、この意見、どう思われますかな?。

さてさて、観音の滝で釣りを終了して、カモシカ街道を帰ってくる。約30分の山道。アップダウンがあって特に下りはキツイです。そして、ようやく車にたどり着いてのビールはまた格別。そしてケーチャンをやって、またビールを飲む。美味いね〜。
その後はまた「ルアー少年の淵」で竿を振る。1時間もしないうちに飽きた私の横でスズケンさんが1匹釣って「このフライでやってみたら」と私に手渡す。で、そのフライをつけて投げて見たら、1投目で簡単に釣れた。なんだこりゃあ。その後また、スズケンさんが釣って、私がさっきもらったフライで合わせ切れ。で、自分のフライでやったけど釣れなかった。納竿は7時でした。

今回のレポートは、ちと意味散漫。でも今回は、渓流釣りとケーチャンとフライフィッシングをまとめてやった感じ。なかなか濃い1日でした。

5月21日 荷暮川 晴れ 
先日、自転車のハンドルに取り付ける「フロントバック」を買った。そして、そのバックにスッポリと収まるようにプチプチシートを型取りしてその周りにアルミ箔を貼り付け、透明テープで補強。それを「フロントバック」の中に収めると、なんと自転車用クーラーバックの出来上がりです。この中には、小ビール(250ml)2個と、おにぎり2個、それから350mlのペットボトル(氷)が入れられます。今日は、そのクーラーバックの初使用です。

まず車で、夢の架け橋の対岸まで行って自転車を下ろす。スタートは10時です。最初はダム湖沿いの舗装道なんで快適に走れます。少し走ったところで、ジワりと汗をかきますが、そんなものは5月の空気がアッというまに乾かしてくれます。
そして荷暮林道の入り口に到着したら、そこには通行止めの看板が横たわっておりました。近くに居た人に聞いたら「1〜2km先で土砂崩れがある」らしい。まあ、行けるとこまで行ってみよう。
ここからはオフロードとなって、当然上り坂。昨年行った時には、結構苦労しました。でも今回はオフロードタイヤに履き替えてるせいか、意外と楽。タイヤのブロックが、しっかりと路面を捉えてくれます。・・・・・と思ったのは前半だけ。後半はやはりゼーゼーでした。
そして二又に到着。待てよ。もう2kmは走ってるけど、土砂崩れなんて無かった。あのオヤジ、ガセを言いやがったぞ。でもまあいいか。そうやって余分な釣り人を止めてくれてるんだから。
その後、二又をもう少し先に進んで、この日の目的地に到着。ここは10年くらい前に来たことがあって、その時には、柳やら、木枝が張り出していて、とても釣り辛かった事を覚えてる。ところが、今のこの場所は、そんなものはダーッと流されていて、川原まで出来てる。悲惨なもんです。去年の大雨やら、3年前の大雨やら、またまたその前の大雨やらの影響でしょうねえ。ただ、道から見える淵には、数匹の魚が見えるし、ウェーダーなしで歩ける所も多いから、自転車の釣りには最高です。
さて、今日のスタートから約1時間。林道の登りで汗もかいたし、クーラーバックから冷え冷えのビールを取り出して、プシュッとやる。美味いね〜。空は青いし空気も爽やか。新緑もまぶしいぞ。う〜ん、至福のひとときですな〜。
その後、1時間半ほど竿を出して、3匹出たけど釣れなかった。・・・まあいいや。

そして今度は面谷川へ移動。移動といっても、車とは違うから、まず荷暮林道を下って、ダム沿いの道を走って、そして面谷林道を上らなければいけない。そして、その面谷林道の途中でくじけてしまった。私には2つの川を自転車で渡り歩く体力はないようです。

車に戻ったのは3時半。そして自転車用クーラーバックの氷を確認したところ、その塊は、僅かながらも残っておりました。今回のこのクーラーバック、まずは成功です。

「昨年の大雨を考えると、ここは魚影が濃い」とは、船長の談。
(新緑の庄川上流)
5月28日 庄川 晴れ AM10:00〜PM5:00
持ち帰ったやつは、ちょっとエグかった。今日は船長と庄川上流へ行きました。
下流からは工事中で入れないと思ったんで、寺河戸経由です。それでどんどん道を進んで別荘地を過ぎたあたりから、どうも山菜採りらしき車が増えてきました。そして峠を越えて庄川上流と合流したあたりからは、駐車スペースには飛騨ナンバーの車でギッシリと埋まっておりました。その周りでは一仕事終えたらしい人達がくつろいでいて、さもプロっぽいオバちゃんがタバコふかしてたのが印象的でした。
私と船長は「こりゃあ、そうとう美味しいモンが採れるんでない?」と話し合ったんですが、どうも、そのプロ集団には聞きづらい。それで、もう少し上流へ行って川を見てたら、山菜取りが一人で歩いてきた。そこですかさず船長が「何が採れるんですか?」と聞いたら「ヒメタケや」とおっしゃる。それで周りを見ると、確かに小さなタケノコが生えてます。う〜ん、これが噂に聞くネマガリタケか。(ただ、これらが根曲竹のタケノコか、熊笹のタケノコなのかは、よう判りません)

さて、釣りですが、これほどワンサカとタケノコ採りの居る所では、渓流釣りの釣趣に欠けます。それで下流に移動。このあたりも人はいるものの、上流ほどではない。ただし、道は荒れてます。カローラで来たら、きっとカメになりますのでご注意を。
水は渇水で釣りにはきびしい。2時間ばかりで私に1匹と船長の川虫に3匹。

そして昼食。ここではケーチャンとキャプテンビール(郡上には色んな秘密酒造があります)。そして、川から上がる時に採ったヒメタケ(右写真)。一般的には、こいつを茹でてマヨネーズなんかで頂くそうですが、今回はその準備がない。だから、茹でたそのままを頂く。でもこれが、なかなかよろしい。淡白な味わいながらも、ほんのりと甘みがあり、まったくクセがない。これはきっと、採れたてだからでしょう。山菜採りの本によると、ワサビ醤油の刺身とか味噌を付けてのホイール焼きがいいらしい。今度試してみなければなりません。

その後は、お持ち帰り用のヒメタケ採り。笹薮の中に入ってタケノコを採ってると、なんか迷子になってしまいそうです。そしてウドも探す。こっちはポイントを知らないから難儀しました。ウド採りは、やはり林谷がいいぞ。

後半の釣りでは、船長がテンカラを振って3匹。そして私にも3匹。船長のテンカラに対してなら、私にも対等に勝負できます。